CRT実施直腸がん、術後FOLFOXはFLに比べDFSを改善
2019年11月12日
Journal of Clinical Oncology
フルオロピリミジン系薬を用いた術前化学放射線療法(CRT)および直腸間膜全切除術(TME)を受けたypステージII-IIIの直腸がん患者321例を対象に、オキサリプラチンベースの術後補助化学療法の効果を無作為化試験で検討した(ADORE試験)。 その結果、主要評価項目に規定した6年無病生存率(DFS)はFOLFOX(フルオロウラシル+ロイコボリン+オキサリプラチン)群68.2%、FL(フルオロウラシル+ロイコボリン)群56.8%だった(層別化ハザード比0.63、95%CI 0.43-0.93、P=0.018)。DFSのサブグループ解析の結果、ypステージIII、ypN1b、ypN2、高い組織学的悪性度、低い腫瘍退縮度、リンパ管または傍神経浸潤がない患者で、FOLFOXの方がFLよりも転帰が良好だった。 ...
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