英国の4施設で募集した4つの聴力閾値(左右の耳それぞれ1 kHz、4 kHzで検査)データのある6-11歳の男児702人と女児752人を対象に、聴力の言語認知およびコミュニケーションへの影響を検討。少なくとも1つの聴力閾値15dBHL以上で平均聴力レベル(PTA)20 dBHL未満のごく軽度難聴児(16.8%)、PTA 20dBHL以上40dBHL未満の軽度難聴児(6.8%)が対象に含まれていた。 その結果、ごく軽度難聴および軽度難聴児は正常聴力児に比べて、騒音下での音声知覚障害が見られた。軽度難聴児には作業記憶(数唱)および読字の障害も見られた。非対称性難聴(PTA左右差10dB以上)は対称性難聴と同等の聴覚および認知機能障害を示した。モデルでは15 dBHLが客観的な難聴診断に適した可聴下限値と示唆された。 ...
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