高リスク乳がんのエキセメスタン＋OFS、遠隔転移を長期抑制

TEXT試験およびSOFT試験に参加した閉経前のホルモン受容体陽性HER2陰性乳がん患者4891例を対象に、補助療法としてのエキセメスタン＋卵巣機能抑制療法（OFS）、タモキシフェン＋OFS、タモキシフェン単独の遠隔転移抑制効果を再発リスクで定義したサブグループ別の治療効果パターンプロット（STEPP）解析で推定した。 その結果、全体での8年無遠隔転移発生率は91.1％だった。TEXT試験でのエキセメスタン＋OFS群のタモキシフェン＋OFS群に対する8年無遠隔転移発生率の平均絶対改善度は5.1％（複合リスクの最低群1％未満-最高群15％超）だった。SOFT試験でのエキセメスタン＋OFS群のタモキシフェン単独群に対する平均絶対改善度は5.2％、タモキシフェン＋OFS群のタモキシフェン単独群に対する最大改善度は約3.5％だった。 ...