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HPVによる中咽頭がんの治療後経過観察は有用性低い

2019年11月19日  専門誌ピックアップ

ヒトパピローマウイルス(HPV)関連中咽頭扁平上皮がん患者233例を対象に、全米総合がんセンターネットワーク(NCCN)が推奨する治療後経過観察の再発検出および生存転帰に対する有益性を後ろ向きコホート研究で検討。再発または全死亡までの経過観察期間中央値は4.5年だった。 NCCNガイドラインの順守率は、1年目83.0%、2年目52.7%、3年目73.4%、4年目62.3%、5年目52.9%だった。再発患者22例中、症状発現による再発確認は10例、医師による再発検出は1例、画像による検出は11例だった。局所領域での再発は、いずれも治療後2年以内に発生し、サルベージ治療が可能だったのは、いずれも1年以内の再発だった。多変量Cox比例ハザード回帰モデルで、NCCNガイドラインの順守は全死亡を抑制しなかった(ハザード比0.76、95%CI 0.28-2.05)。 ...