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小児がんの胸部照射+アントラサイクリンで2次性乳がん増加

2019年11月22日  JAMA Pediatrics

小児がん5年サバイバーで乳がんを発症した女性271例と対照1044例を対象に、放射線治療およびアントラサイクリン系薬剤を用いた化学療法とその後の乳がん発症リスクの関連をコホート内症例対照研究で検討した。 その結果、乳がんのオッズ比は胸部照射線量に伴い増加し(10Gy当たりオッズ比3.9)、ホルモン受容体(ER)陽性がん(同5.5)およびER陰性がん(同4.8)がほぼ同じ傾向を示した。乳がんのオッズ比はアントラサイクリン累積投与量に伴う増加もみ見られ(100mg/m2当たりオッズ比1.23、傾向のP<0.01)、ER陽性がん(同1.49)、ER陰性がん(同1.10、0.84-1.45、異質性のP=0.47)でもほぼ同じだった。胸部照射0-1Gy未満でアントラサイクリンなしと比較して、胸部照射10Gy以上の乳がんのオッズ比はアントラサイクリンあり19.1、なし9.6で、相加的相互作用が認められた(P=0.04)。 ...