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前立腺がん、AR-V7検査による治療選択でOS改善

2019年11月23日  European Urology

進行性転移性去勢抵抗性前立腺がん患者193例を対象に、2次治療以降の治療選択に用いる局在アンドロゲン受容体スプライスバリアント7(AR-V7)検査の臨床的有用性を検討。治療はアンドロゲン受容体シグナル阻害薬(ARSI)またはタキサン系薬から選択したのち最大3年間追跡し、医師にはAR-V7検査結果を伏せた。 前治療にARSIを用いた場合、治療に当たる医師がタキサン系薬を選択する傾向にあった。この傾向を調整後、タキサン全生存期間(OS)にはタキサン系薬とARSI薬の明確な差は見られなかった(中央値15.6 vs. 14.4カ月、P=0.11)。OSデータ分析の結果、AR-V7検査陽性患者ではタキサン系薬(P=0.041)、陰性患者ではARSIの方がOSが長かった(P=0.033)。多変量モデルで、AR-V7の状態と治療法に強い交互作用を認め、AR-V7陽性患者ではタキサン系薬による死亡リスク低下が示された。 ...