CKD患者の臨床イベントに血清石灰化傾向の高さが関連
前向き長期慢性腎不全コホート研究に参加したステージ2-4の慢性腎臓病(CKD)患者3404例を対象に、血清石灰化傾向と臨床イベントの関連を多変量調整Cox比例ハザード回帰モデルで検討した。 平均7.1年の追跡の結果、アテローム性心血管疾患イベント571件、心不全イベント633件、末期腎不全(ESKD)イベント887件、死亡924件が発生した。石灰化マーカーT50の低下がアテローム性心血管疾患(T50の1SD低下当たりのハザード比1.14)、3年以内のESKD(同1.68)、全死亡(同1.16)のリスク増加と関連を示したが、心不全リスクとの関連は見られなかった(同1.06)。推算糸球体濾過値および24時間尿中タンパク質で調整した解析ではT50とアテローム性心血管疾患、ESKD、死亡リスクの関連は見られなかった。 ...
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