無症候性ASには保存治療より早期手術

無症候性の重度大動脈弁狭窄症（AS）患者145例を対象に、早期の大動脈弁置換術と保存的療法による患者転帰を多施設共同無作為化試験で比較（RECOVERY試験）。主要評価項目は、手術中または術後30日以内の死亡（手術死）または全追跡期間での心血管死の複合とした。 その結果、早期手術群では、73例中69例（95％）が無作為化後2カ月以内に手術を受けたが、手術による死亡はなかった。主要評価項目のイベントが発生したのは、早期治療群1例（1％）、保存的療法群72例中11例（15％）だった（ハザード比0.09、95％CI 0.01-0.67、P＝0.003）。 ...