急性アキレス腱断裂に多血小板血漿療法は無益

損傷後12日以内に二次医療外傷ユニットを受診し、非外科的治療を受けた急性アキレス腱断裂成人患者202例を対象に、多血小板血漿（PRP）療法の転帰改善効果を無作為化プラセボ対照優越性試験で検討した（PATH-2試験）。 その結果、24週時の踵上げ持久力検査での最大仕事量達成時（maximal work done）の平均下肢対称性指数は多血小板血漿群34.7％、プラセボ群38.5％となり、客観的筋腱機能に差は見られなかった（調整後平均差－3.9％）。患者報告による機能、QOLなどの全副次的評価項目や有害事象発生率にも差は見られなかった。遵守者対象の平均因果効果分析（complier average causal effect analyses)でもほぼ同じの結果が得られた。 ...