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トリプルネガティブ乳がんの予後予測因子を確認

2019年12月9日  Journal of Clinical Oncology

SWOG 9313c試験でドキソルビシン+シクロホスファミドの補助療法を実施したトリプルネガティブ乳がん(TNBC)患者425例を対象に、44遺伝子のDNA損傷免疫応答(DDIR)シグネチャーおよび間質内の腫瘍浸潤性リンパ球(sTIL)の予後予測マーカーとしての妥当性を検証した。リンパ節転移陽性率は33%、DDIRシグネチャー陽性率は62%だった。 その結果、DDIRシグネチャー陽性に無病生存率(ハザード比0.67、95%CI 0.48-0.92、P=0.015)および総生存率(同0.61、0.43-0.89、P=0.010)の改善との関連が見られた。20%以上のsTIL密度も20%未満に比べ無病生存率(同0.70、0.51-0.96、P=0.026)および全生存率(同0.59、0.41-0.85、P=0.004)の改善との関連が見られた。DDIRシグネチャースコアとsTIL密度が中等度の相関を示した(r=0.60)。 ...