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TAVRとSAVR後の心内膜炎発症率に有意差なし

2019年12月12日  Circulation

PARTNER-I、II試験およびレジストリに登録されたデータを基に、経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)または外科的大動脈弁置換術(SAVR)を施行した重症大動脈弁狭窄症患者8530例を対象に、人工弁心内膜炎(PVE)発症状況を検討した。 平均2.69±1.55年の追跡の結果、1000人年当たりのPVE発症率はTAVR群5.21、SAVR群4.10と有意差はなかった(発生率比1.27、P=0.44)。多変量解析でPVEはベースラインでの肝硬変(同2.86、P=0.007)、呼吸器疾患(同1.70、P=0.006)、腎不全(同1.71、P=0.04)と関連した。PVE発症時期はTAVRとSAVRで同等だった(P=0.28)。TAVR群よりもSAVR群のブドウ球菌検出率が高かった(P=0.04)。PVEは心内膜炎診断後の全死因死亡と強い関連を示した(ハザード比4.42、P<0.0001)。 ...