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肺塞栓症の除外基準に低C-PTP+Dダイマー値1000ng/mL未満

2019年12月12日  New England Journal of Medicine

臨床的検査前確率(C-PTP)が低度かつDダイマー1000ng/mL未満またはC-PTP中等度かつDダイマー500ng/mL未満の外来患者では、それ以上の検査を実施せずとも肺塞栓症の可能性を除外するという2通りの診断戦略の妥当性を前向き試験で比較した(PEGeD試験)。 戦略の条件に合致した1325例中、3カ月の追跡期間中に静脈血栓塞栓症が認められた患者はいなかった。このうち315例は低度C-PTPでDダイマー値が500-999ng/mLだった。この試験の診断戦略では、胸部画像検査実施率は患者の34.3%と推計された。これに対し、低度C-PTPでDダイマー値が500ng/mL未満の場合は肺塞栓症が除外されると考える戦略では実施率は51.9%となった(差-17.6%ポイント、95%CI -19.2--15.9)。...