外傷後多臓器障害を3つのサブタイプに分類

外傷センター救急治療室入室の外傷患者約440例を対象に、多臓器障害（MODS）のサブタイプの特徴を4週間の点有病率研究で検討。MODS発症率は55.7％だった。 その結果、MODS発症群の死亡率が非発症群よりも高く（22.0％ vs. 0.5％、P＜0.001）、死亡例の24.0％は外傷後48時間以内に発生していた。階層的クラスタリングによって回復までの期間中央値が4日と回復が早いクラスター1、13日とやや回復が遅いクラスター2、25日と回復が遅いクラスター3のサブタイプ3種を特定され、死亡率は14.4％、35％、46％だった。クラスター1は24時間晶質液投与（P＝0.009）、クラスター2は外傷性脳損傷（P＝0.002）、クラスター3は入院ショック重症度（P＝0.003）との強い関連を認めた。 ...