乳がん術前補助療法の転帰を乳房MRI画像から予測

術前補助化学療法施行の局所進行乳がん患者39例を対象に、乳房のダイナミック造影MRI画像のパラメトリック応答マッピング（PRM）で得られたバイオマーカーの化学療法開始後24-72時間時の早期形態学的反応（EMR）および病理学的完全奏効（pCR）予測能を後ろ向き解析で検討した。 その結果、PRMはpCR群と非pCR 群で有意差を認め（P＜0.01）、非pCR予測の曲線下面積（AUC）は0.88だった。ロジステッィク回帰解析で、ピクセル信号の10％超増加およびグレードIIは非pCRを有意に予測し（P＜0.01）、AUCは0.94だった。末梢病変は中間帯および中央帯の病変に比べ非pCR予測能が高かったが（AUC＝0.85）、有意差は見られなかった。 ...