高齢者の前糖尿病、死亡リスクと関連見られず

Atherosclerosis Risk in Communities Study（ARIC）に参加した高齢者5791人を対象に、高血糖症による短期死亡リスクを検討した。追跡期間中央値は5.6年だった。 その結果、1000人年当たり全死亡率は非糖尿病群21.2、前糖尿病状態群23.7、糖尿病の新規診断群33.8、短期罹患（1年以上10年未満）群29.6、長期罹患（10年以上）群48.6で、心血管死亡率は順に5.8、6.6、11.5、8.2、17.3だった。前糖尿病状態および糖尿病新規診断は全死亡リスク（調整後ハザード比1.03、1.31）および心血管死亡リスク（同1.00、1.35）の増加と有意に関連が見られず、全死因死亡および心血管死の過剰リスクは長期罹患群でのみ確認された（同1.71、1.72）。 ...