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非HDL-C高値が長期CVDリスク上昇と関連

2019年12月18日  Lancet

ヨーロッパ、オーストラリアおよび北米の19カ国の施設が参加する多国籍心血管リスクコンソーシアムデータを用いて、ベースラインで心血管疾患がなく心血管転帰に関するデータが取得できた39万8846例を基に、血中非HDLコレステロール(HDL-C)濃度と心血管疾患(CVD)リスクの関連を評価。最大追跡期間は43.6年だった(中央値13.5年、IQR 7.0-20.1)。 その結果、非HDL-C濃度2.6mmol/Lを基準値とした多変量調整Coxモデルでは、濃度が高いほど30年心血管疾患発症リスクが高かった[女性:2.6-3.7mmol/Lでハザード比1.1(95%CI 1.0-1.3)、5.7mmol/L以上で同1.9(1.6-2.2)。男性:同1.1(1.0-1.3)、同2.3(2.0-2.5)]。濃度が50%低下すると75歳までの心血管疾患イベントリスクが低下し、このリスクの低下は濃度が早期に低下するほど大きかった。 ...