15カ国の健常成人2008人を対象に、人種および国籍による左心室のサイズおよび機能の差を前向き観察横断研究で検討した(WASE Normal Values試験)。 その結果、左室径および容積は男性で大きく、左室駆出率および長軸方向グローバルストレイン(GLS)は女性で高かった。本研究に基づく左室径の正常範囲はガイドラインに比べ小さかったが、左室容積の正常範囲の上限値および左室駆出率の下限値は大きかった。左室径、重量、容積に国による有意差が見られ、拡張終期および収縮終期容積のばらつきが最も大きかった。左室駆出率およびGLSにも小さいながら統計的有意な国による差が見られた(いずれもP<0.05)。 ...
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