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男性著者の論文は前向きな表現多く引用されやすい

2019年12月21日  British Medical Journal

臨床試験論文10万1720編および生命科学全般の論文約620万編の見出しおよび抄録に使用された前向きな表現を対象に、著者の性別によるフレーミング効果を観察試験で検討。「novel」、「excellent」など25個の前向きな言葉について男女のポジティブフレーミングの相対確率を推定した。 その結果、筆頭著者および最終著者が女性の論文は、筆頭著者および最終著者またはそのいずれかが男性の論文よりも前向きな言葉の使用率が低く(10.9% vs. 12.2%、相対差12.3%、95%CI 5.7-18.9)、この差は影響力が強い臨床学術誌(インパクトファクター10超)で顕著だった(相対差21.4%)。前向きな表現が論文の高い引用率と関連を示し、臨床学術誌全体で9.4%、影響力が強い学術誌で13.0%高かった。生命科学全般の論文に範囲を広げても結果はほぼ同じだった。 ...