重症患者への高用量ビタミンD投与で死亡減らず

集中治療室入室の死亡リスクの高いビタミンD欠乏の重症患者1078例を対象に、早期の高用量ビタミンD3単回投与の効果を無作為化第III相プラセボ対照試験で検討した（VIOLET試験）。 その結果、3日時の25-ヒドロキシビタミンD平均値はビタミンD3群46.9±23.2ng/mL、プラセボ群11.4±5.6ng/mLだった（群間差35.5ng/mL）。主要評価項目に規定した90日全死亡率はビタミンD3群23.5％、プラセボ群20.6％だった（同2.9％ポイント、95％CI －2.1-7.9、P＝0.26）。副次的な臨床的、心理的、安全性評価項目にも臨床的に意義のある群間差は見られなかった。 ...