英国「新年の叙勲」、受章者にバイアスあり

英国「新年の叙勲（New Year honours）」の2009-18年受章者1万989人を対象に、医療従事者の受章率（労働人口に対する受章者の割合）とその他の産業分野従事者の受章率を比較し、性別または地域的な受章の偏りを調査した。 受章者のうち832人（7.6％）が医療分野の職種だった。スポーツ（相対リスク22.01、95％CI 19.91-24.34）および芸術・メディア分野（同5.84、5.31-6.44）の職種の方が、医療分野よりも受章の可能性が高かった。医療分野と科学技術分野では、受章率に有意差はなかった（P＝0.22）。受章者の34％がロンドンまたはイングランド南東部に居住していた。受章者全体に占める女性の割合は47％だったが、上位受章者（ナイト、デイムなど）に占める割合は34％だった。 ...