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前立腺がんの監視療法、根治治療よりも転帰不良

2019年12月25日  European Urology

英国の限局性前立腺がん患者2640例を対象に、積極的監視療法、根治的前立腺摘除、体外放射線療法のいずれかによる無作為化治療または患者選択治療の長期転帰を解析して比較検討した(ProtecT試験)。 その結果、前立腺がんによる10年時死亡率は監視療法患者の方が多かった(監視療法1.85%、手術0.67%、放射線療法0.73%)が、この差は無作為化コホートの偶然性と一致していた(P=0.08)。転移(監視療法5.6%、手術2.4%、放射線療法2.7%)と疾患進行(監視療法20.35%、手術5.87%、放射線療法6.62%)も監視療法群の方が多かった。手術群は性機能障害(6カ月で95%)と尿失禁(6カ月で55%)、放射線療法群は性機能障害(6カ月で88%)と腸機能障害(6カ月で5%)のリスクが高かった。 ...