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重症小児への新鮮赤血球輸血で多臓器不全減らず

2019年12月26日  Journal of the American Medical Association

重症小児患者を対象に、新鮮赤血球(保存期間7日以内)の輸血による新規多臓器不全症候群またはその進行の抑制効果を多施設協同無作為化臨床試験で評価した。 解析の結果、新規の多臓器不全症候群またはその進行については、新鮮赤血球群[728例中147例(20.2%)]と標準供給赤血球群[732例中133例(18.2%)]に有意差は無く、未調整絶対リスク差は2.0%(95%CI -2.0%-6.1%、P=0.33)だった。敗血症の有病率は、新鮮赤血球群25.8%(619例中160例)、標準供給赤血球群25.3%(608例中154例)、急性呼吸窮迫症候群はそれぞれ6.6%(619例中41例)と4.8%(608例中29例)、集中治療室死亡率はそれぞれ4.5%(728例中33例)と3.5%(732例中26例)だった(P=0.34)。 ...