米メディケア改革後に腹膜透析増加

2006-13年に透析を開始した末期腎不全（ESKD）患者61万9126例を対象に、2011年のメディケア定額支払方式（PPS）導入による腹膜透析（PD）施行への影響を検討した。 その結果、透析開始後1-90日の早期PD経験率はPPS前9.4％からPPS後12.6％に、同91-730日の遅延PD施行率は12.1％から16.1％に増加した。PPSは早期PD経験の増加（調整後オッズ比1.51、95％CI 1.47-1.55、P＜0.001）および遅延PD施行の増加（同1.47、1.45-1.50、P＜0.001）と関連した。サブグループ解析の結果、早期PD経験なし群での血液透析（HD）からPDへの切り替え増加（同1.59、1.52-1.66、P＜0.001）および早期PD経験群でのPDからHDへの切り替え減少（同0.92、0.87-0.98、P＝0.004）が遅延PD施行増加の一因だった。 ...