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一般市民によるAED使用は患者に有益

2020年1月7日  Lancet

日本国内で電気ショック適応の院外心停止患者に対する一般市民による自動体外式除細動器(AED)使用の有効性を人口ベースのコホート試験で検討。心肺蘇生を受けた患者2万8019例のうち2242例(8.0%)が救急隊員到着前の心肺蘇生+AED使用で自己心拍再開に至らず、2万5087例(89.5%)が心肺蘇生のみで自己心拍再開に至らなかった。 院外心停止後30日時、主要評価項目の神経学的転帰良好(脳機能カテゴリー1または2)を示した患者の割合は、心肺蘇生+AEDによる除細動を受けた患者の方が心肺蘇生のみの患者よりも有意に高かった(37.7% vs. 22.6%、傾向スコアマッチング後の調整オッズ比1.45、95%CI 1.24-1.69、P<0.0001)。心肺蘇生+AEDによる除細動を受けた患者の生存率の方が有意に高かった(44.0% vs. 31.8%、同1.31、1.13-1.52、P<0.0001)。...