米国と中国で放射線療法(RT)施行中の口腔咽頭がんまたは鼻咽頭がん患者339例を対象に、鍼治療による口内乾燥症(RIX)予防効果を第III相無作為化臨床試験で検討した。 その結果、放射線療法終了後1年時の口内乾燥症質問票スコア(高値ほど症状が重症であることを示す)の調整後最小二乗平均値は鍼治療群で標準治療の対照群に比べ有意に低く(26.6 vs. 34.8、P=0.001、効果量-0.44)、偽鍼治療群に比べ統計的非有意だがわずかな低下が見られた(26.6 vs. 31.3、P=0.06、同-0.26)。放射線療法終了後1年時の臨床的に意義のある口内乾燥症(スコア30超)発生率も鍼治療群34.6%、対照群55.1%、偽鍼治療群47.8%と同様のパターンが見られた(P=0.009)。 ...
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