頸動脈ステント、経大腿動脈よりTCARの方が転帰良好

頸動脈狭窄症に対する経頸動脈血行再建術（transcarotid artery revascularization：TCAR）施行患者5251例と大腿動脈アプローチによる頸動脈ステント留置術施行患者6640例を対象に、探索的傾向スコアマッチング解析で転帰を比較した。 マッチさせた3286組の比較で、TCARの方が経大腿動脈頸動脈ステント留置術よりも院内脳卒中または死亡（1.6％ vs. 3.1％、相対リスク0.51、95％CI 0.37-0.72、P＜0.001）、脳卒中（1.3％ vs. 2.4％、同0.54、0.38-0.79、P＝0.001）、死亡（0.4％ vs. 1.0％、同0.44、0.23-0.82、P＝0.008）および1年時の同側脳卒中または死亡（5.1％ vs. 9.6％、ハザード比0.52、95％CI 0.41-0.66、P＜0.001）のリスクが低かった。周術期心筋梗塞リスクに有意差はなかった（0.2％ vs. 0.3％、相対リスク0.70、95％CI 0.27-1.84、P＝0.47）。 ...