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ピーナツアレルギー重症度に関連示す遺伝的構造の検討

2020年1月11日  専門誌ピックアップ

ピーナツアレルギー小児患者を対象に、アレルギー反応の重症度を決定するメカニズムをトランスクリプトーム・エピゲノム解析で検討した。 その結果、アレルギー反応重症度に関連を示す反応過程で発現量が変化した遺伝子318個およびDNAメチル化に差が見られたCpG部位203個を特定した。解析により好中球性免疫の関与が明らかになった。相互作用ネットワークのハブ遺伝子としてNFKBIAおよびARG1を特定し、免疫反応、走化性、マクロオートファジー調節を網羅するキーノードCpGと遺伝子の相互作用群3群を特定した。PHACTR1およびZNF121遺伝子の発現が、対応するCpGでのメチル化と反応重症度の関連を因果的に仲介することが明らかになり、遺伝子発現による反応重症度調節のアンカーとしてメチル化が機能すると示唆された。 ...