小児MRSA感染症の家族内伝播防止に家庭環境が重要

小児の市中感染型メチシリン耐性黄色ブドウ球菌（MRSA）皮膚・軟部組織感染症の家族への伝播を前向きコホート試験で検討した（HOME試験）。 その結果、1267件の菌株獲得が確認され、新たな菌株の導入が510件、家族内での伝播が602件だった。感染伝播は持ち家で発生しにくく（オッズ比0.77、確信区間0.63-0.94）、保菌者との寝室共用（同1.33、1.12-1.58）および黄色ブドウ球菌に高度に汚染された家の居住（同3.97、1.96-8.20）によって発生する傾向が強かった。バスタオルの共用が伝播源になる傾向にあった（同1.25、1.01-1.57）。 ...