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外傷患者、病院前血漿輸血が生存利益と関連

2020年1月13日  JAMA Surgery

出血性ショックのある外傷患者626例を対象に、病院到着前の血漿輸血(解凍血漿)と生存との関連を無作為化臨床試験2件(PAMPer試験およびCOMBAT試験)を合わせた事後解析で晶質液ベースの標準治療と比較した。 その結果、外傷重症度、年齢および各試験コホートで調整後、血漿輸血で有意な全生存利益が示された(ハザード比0.65、95%CI 0.47-0.90、P=0.01)。また病院到着前の搬送時間と有意な関連が認められ、搬送時間が20分を超える場合には標準治療群では死亡率の上昇が見られたが(同2.12、1.05-4.30、P=0.04)、血漿輸血群では見られなかった(同0.78、0.40-1.51、P=0.46)。病院到着前の血漿輸血と関連を示す重篤な有害事象はなかった。 ...