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TnIのAMI診断、発症4.5時間以降に感度上昇

2020年1月15日  専門誌ピックアップ

最終未発症確認(LKW)から4.5時間以内に受診した急性虚血性脳卒中または一過性虚血性発作での入院患者525例を対象に、ベースラインの心筋トロポニンI(bcTnI)高値と急性心筋梗塞(AMI)の関連を後ろ向き解析で検討した。 その結果、bcTnI高値発生率は21.5%だった。bcTnI正常値発生率はLKWから4.5時間以内の評価で61.7%、4.5-72時間の評価で38.3%と4.5時間以内の評価で有意に高かった(P=0.001)。AMI診断率は2.9%で、bcTnI評価までの時間はAMIと独立した関連を示した(調整後オッズ比1.04、95%CI 1.02-1.07、P=0.001)。4.5時間以内に評価したbcTnIのAMI診断感度は25%、特異度は83.7%だったのに対し、4.5-72時間のbcTnIでは感度90.9%、特異度74.8%だった。 ...