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オランザピン5mgの悪心予防、10mgと同等

2020年1月16日  The Lancet Oncology

シスプラチンベースの化学療法に起因する悪心・嘔吐の予防として、標準制吐薬にオランザピン5mgを併用した場合の有効性を、日本国内26病院で710例を対象に実施した無作為化二重盲検プラセボ対照第III相試験で評価した(J-FORCE試験)。 その結果、主要評価項目の完全奏効(遅発期に嘔吐なし)を達成した患者の割合は、オランザピン群79%、プラセボ群66%だった(p<0.0001)。オランザピン群1例でグレード3の便秘、1例で治療に伴うグレード3の傾眠を認めたのみで安全性プロファイルも良好だった。悪心嘔吐予防には標準制吐薬にオランザピン10mgを併用することが推奨されていたが、5mgでも良好な有効性が得られることが認められた。 ...