機械的CPRの気道出血率、用手CPRより高い

救急科を受診した非外傷性心停止患者の医療記録を用いて、心臓マッサージシステムLUCASを使用した機械的心肺蘇生（CPR）と用手CPRの気道出血発生率を後ろ向きコホート試験で比較。気管内チューブ、咽頭、気管および口腔内に認めた出血を気道出血とした。 その結果、気道出血が発生した患者の割合は、LUCASを使用した機械的CPR群54例中12例（22％）、用手CPR群215例中20例（9％）だった（差13％、95％CI 3-26、P＝0.02）。用手CPRに対する機械的CPRの気道出血発生の未調整オッズ比は2.8（95％CI 1.3-6.1）、交絡因子で調整後のオッズ比は2.5（同1.1-5.7）だった。 ...