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病院買収後、患者報告の診療の質がやや悪化

2020年1月17日  New England Journal of Medicine

米国で2009-13年に買収された病院246軒および所有権に変化がなかった対照病院1986軒を対象に、買収後に生じる診療の質の変化を調査。2007-16年の診療の質に関する4項目の指標(臨床プロセスの複合指標、患者の経験に基づく複合指標、死亡率、退院後の再入院率)データを用いて、指標の成績の変化を差分の差分分析で比較した。 その結果、病院の買収が患者の経験に基づく複合指標でわずかな差分の低下(調整後の差分の変化-0.17SD、95%CI -0.26--0.07、P=0.002)と関連を示し、30日再入院率(同-0.10%ポイント、95%CI -0.53-0.34、P=0.72)および30日死亡率(同-0.03%ポイント、95%CI -0.20-0.14、P=0.72)の有意な差分の変化との関連は見られなかった。買収された病院では、臨床プロセスの指標の成績に有意な差分の改善が見られたが、差分の改善は買収前に生じたものだった。 ...