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東日本大震災高齢被災者、PTSDよりうつ病が死亡率と関連

2020年1月22日  専門誌ピックアップ

2011年に発生した東日本大震災と津波の被災地、宮城県岩沼市の被災高齢者2965人(平均73.4歳)を対象に、大規模災害後のうつ病および心的外傷後ストレス障害(PTSD)と死亡率の関連をコホート試験で検討した。 その結果、2013年の調査開始から平均3.3年の追跡で、974人(32.8%)がうつ病、747人(25.2%)がPTSDを報告した。調整モデルで、うつ病は死亡リスク2倍以上上昇と関連した(ハザード比2.29、95%CI 1.54-3.42)。PTSDは死亡リスク上昇と関連しなかった(同1.10、0.73-1.64)。うつ病もPTSDもなしに比べて、うつ病のみ(同2.24、1.43-3.49)およびうつ病とPTSD(同2.54、1.50-4.27)を発症した被災高齢者は追跡期間中の死亡リスクが高かった。 ...