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重症患者へのストレス潰瘍予防、高リスク者には有益

2020年1月23日  British Medical Journal

重症患者のストレス潰瘍による消化管出血を予防する薬剤の有効性と安全性を検討すべく、予防薬を互いに比較、プラセボと比較、または予防投与なしと比較した無作為化試験72件(対象1万2660例)の系統的レビューおよびネットワークメタ解析を実施した。 消化管出血リスク最高ないし高リスクの患者ではプラセボまたは予防投与なしに比べ、プロトンポンプ阻害薬(PPI)およびヒスタミン2受容体拮抗薬(H2RA)で臨床的に重要な消化管出血を減らす可能性があった(PPIのオッズ比0.61、95%CI 0.42-0.89、エビデンスの確実性は中等度、H2RAのオッズ比0.46、0.27-0.79、確実性中等度)。PPIおよびH2RAは、予防なしに比べて肺炎リスク上昇の可能性があった(PPIのオッズ比1.39、0.98-2.10、確実性低度、H2RAのオッズ比1.26、0.89-1.85、確実性低度)。 ...