1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 白内障手術後ドライアイ発症を予測する指標

白内障手術後ドライアイ発症を予測する指標

2020年1月28日  Ophthalmology

術前にドライアイ(DED)症状が見られなかった加齢性白内障の超音波水晶体乳化吸引術施行患者284例284眼を対象に、Ocular Surface Frailty Index(OSFI)を開発し、術後DED症状発症予測能を単施設観察縦断試験で検討。患者のOSFIスコアの範囲は0-0.666、中央値は0.200(0.133-0.266)だった。 術後に眼表面症状が見られた患者の割合は17%だった。OSFIカットオフ値0.300でフレイル状態の眼表面を呈する小規模(無症候性患者の19%)患者群を特定した。術後のDED症状発症率はフレイル群50.0%、非フレイル群9.6%とフレイル群でリスクが有意に高かった(カイ二乗検定のP<0.001)。ロジステッィク回帰解析の結果、0.3以上のOSFIスコアは眼表面症状発症の良好な予測因子だった(オッズ比9.45)。 ...