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眼科麻酔関連訴訟の実態を調査 米

2020年1月30日  Ophthalmology

米国で2008-18年の眼麻酔に関連する専門職業人賠償責任保険の損害賠償請求または訴訟の解決事案症例に関する眼科専門の保険会社(Ophthalmic Mutual Insurance Company)のデータを基に、請求内容と寄与因子を後ろ向き解析で検討した。 その結果、原告50人が63件の損害賠償請求または訴訟を提起していた。損害賠償が請求された麻酔関連の傷害は眼球穿孔(17件)、死亡(13件)、球後出血(7件)、視神経損傷(4件)などだった。1例を除く死亡者全員に重大な併存疾患既往があり、2例は脳幹麻酔に関連した。麻酔のタイプは球後麻酔および眼球周囲の麻酔が最も多く(各16件)、次いで瞼および顔面神経周辺の局所浸潤麻酔(6件)、局所麻酔(5件)、全身麻酔(5件)だった。鎮静が死亡5例の要因とされ、抗凝固薬が球後出血3例の要因であった。 ...