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小児がんサバイバーは冠動脈疾患リスク低い

2020年1月30日  British Medical Journal

1970-99年に診断および治療を受けた小児がんの成人サバイバー2万3462例を対象に、心毒性を伴う治療への曝露を最小限にし、長期的に健康状態を維持するとしたがん治療プロトコルの変化による重篤な心臓転帰への影響を後ろ向きコホート試験で検討した(Childhood Cancer Survivor試験)。 その結果、心不全および冠動脈疾患の20年累積発症率は90年代で低かった(P<0.01)。診断時期が80年代群および90年代群で70年代群に比べ心不全、冠動脈疾患、心臓弁膜症のリスクは低下したが、有意差が見られたのは冠動脈疾患のみだった(ハザード比0.65、0.53)。心臓放射線照射歴で調整したところ全冠動脈疾患リスクが低下し(同0.90)、特にホジキンリンパ腫のサバイバーでリスク低下度が大きかった(同:未調整0.77、調整後0.87)。 ...