機械的換気要するICU患者のストレス潰瘍予防、PPIとH2RAで死亡率同等

集中治療室（ICU）入室24時間以内に機械的換気が必要となった患者2万6828例を対象に、ストレス潰瘍予防薬としてのプロトンポンプ阻害薬（PPI）とヒスタミン2受容体拮抗薬（H2RB）の院内死亡率への影響をクラスター・クロスオーバー無作為化試験で比較した（PEPTIC試験）。 その結果、主要評価項目の入院後90日以内の全死因死亡率はPPI群18.3％、H2RB群17.5％だった（リスク比1.05、95％CI 1.00-1.10、絶対リスク差0.93％ポイント、95％CI －0.01-1.88、P＝0.054）。臨床的に重要な上部消化管出血の発生率は1.3％、1.8％だった（同0.73、0.57-0.92、0.51％ポイント、－0.90-0.12、P＝0.009）。有害事象はPPI群の1例に1件報告された。 ...