リンパ節転移陽性早期子宮頸がん、CCRTで生存改善せず

米国で1988-2016年の監視・疫学・最終結果プログラムから子宮摘出術を受けた骨盤リンパ節転移を伴うT1-2期子宮頸がん患者2538例を対象に、術後補助療法としての同時化学放射線療法（CCRT）と生存率の関連を集団ベースのコホート試験で検討した。 その結果、CCRT施行率は1997年（20.7％）から2000年（78.5％）に著しく増加し（P＝0.052）、その後も2016年（88.3％）まで徐々に増加した（P＜0.001）。CCRT施行率は非扁平上皮がん患者および診断後期間の短い患者で高く、高齢患者で低かった（いずれもP＜0.05）。5年全生存率はCCRT群73.1％、放射線療法単独群73.6％と同等だった（ハザード比1.004、95％CI 0.887-1.136、P＝0.955）。高齢患者群、非扁平上皮がん群、ステージT2群、多発リンパ節転移群でも有意差は見られなかった（いずれもP＞0.05）。 ...