冠状静脈洞(CS)神経ペプチドY(NPY)濃度と慢性心不全の有害転帰との関連を単施設前向き観察コホート試験で検討。三次医療機関で予定手術による心臓再同期療法を実施した105例を対象とした。 その結果、CS NPY濃度は推算糸球体濾過量(P<0.001)、N末端プロホルモン系脳性ナトリウム利尿ペプチド(P=0.004)、左室拡張期径(P<0.001)に関連したが、年齢、平均左室駆出率、機能状態、心臓再同期療法反応との関連性はなかった。免疫組織化学検査では慢性心不全患者の星状神経節(SG)ニューロンでNPYタンパクの有意な減少(P<0.001)を示したが、定量的ポリメラーゼ連鎖反応ではmRNA濃度は対照群と同等だった。 ...
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