患者の攻撃的態度で診断ミスは増える？ 実験で検証
2020年2月2日 専門誌ピックアップ
家庭医療レジデント35人を対象に、患者の攻撃的な態度が医師の臨床推論および意思決定に及ぼす影響を実験で検討。模擬患者14人が演じる攻撃的ケースと非攻撃的ケースのシナリオでの診察（計70件）を客観的臨床能力試験（observation skills clinical examinations：OSCE）形式で評価した。 その結果、攻撃的患者で非攻撃的患者に比べOSCEの平均時間が有意に長くなり（6.89分 vs. 6.11分、P＝0.031）、診察に満足した患者の割合が高かった（P＜0.0001）。診断精度および治療に統計的有意差はなかった（P＝0.626、0.621）。層別解析の結果、ジュニアドクターの診察時間がシニアドクターよりも長く、患者満足度および管理概要が良好だった。 ...