精神疾患患者は暴力の被害者にも加害者にもなるリスクが高い

スウェーデンの精神疾患患者25万419人を対象に、精神疾患と暴力の被害および加害リスクとの関連を検討。他人から意図的に負わされた損傷による外来受診、入院、死亡を暴力被害、暴力犯罪の有罪判決を暴力加害と定義した。 その結果、精神疾患患者は一般集団から年齢と性別でマッチさせた精神疾患のない対照（250万4190人）に比べて、暴力被害者（1000人年当たり7.1 vs. 1.0）および暴力加害者（1000人年当たり7.5 vs. 0.7）になる可能性が高かった。完全調整モデルで、精神疾患患者は精神疾患のない兄弟姉妹（19万4788人）に比べて、暴力被害者（調整ハザード比3.4、95％CI 3.2-3.6）または暴力加害者（同4.2、3.9-4.4）になる可能性が3-4倍高かった。 ...