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SCAD生存者で梗塞は小さく、駆出率温存が大多数

2020年2月3日  European Heart Journal

特発性冠動脈解離(SCAD)の生存患者158例と健常対照者59例を対象に、心筋損傷の発生状況および左室機能への影響を症例対照研究で検討した。 その結果、SCAD群で対照群に比べ駆出率がわずかに低下し(57±7.2% vs. 60±4.9%、P<0.01)、拡張終期容積(85±14mL/m2 vs. 80±11mL/m2、P<0.05)および収縮終期容積(37±11mL/m2 vs. 32±7mL/m2、P<0.01)が増加したが、SCAD群の左室機能は概ね良好に維持されていた。梗塞のサイズは小さく(中央値4.06%)、39%の患者では遅延カドニウム造影で検出されなかった。受診時のST上昇型心筋梗塞、初回TIMI 0/1 flow、多発性SCAD、Beightonスコア4超が左室心筋重量10%超の大梗塞と関連した。 ...