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高リスク手術後の緩和ケア、遺族に高評価も実施率わずか3割

2020年2月3日  JAMA Surgery

退役軍人省医療システムから高リスク手術施行患者9万5204例を対象に、緩和ケア施行状況および遺族報告による終末期転帰を管理データの2次解析で検討。65歳以上の患者の割合は72.8%、術後90日以内の死亡率は6.0%だった。 多変量混合モデル解析の結果、死亡前1カ月間のケアを「優れていた」と評価した遺族の割合は緩和ケア実施群で非実施群よりも47%高く(調整後オッズ比1.47、95%CI 1.14-1.88、P=0.007)、終末期のコミュニケーション(同1.43、1.09-1.87、P=0.004)および支援(同1.31、1.01-1.71、P=0.05)も緩和ケア実施群の方が高かった。緩和ケアの診察実施率は全体3.75%、死亡患者群29.9%、術前の緩和ケア実施率は0.8%、5.6%だった。 ...