AIのグリーソン分類、病理医と精度同等

患者1243例から採取した前立腺生検検体5759個を用いて、前立腺がんのグリーソンスコアを自動分類する深層学習システムを開発し、その性能を後ろ向き試験で検討した。 その結果、開発した深層学習システムは泌尿器病理医が550個の生検検体を用いて設定した参照基準と高い一致度を示し（二次重み付けコーエンのカッパ係数0.918）、良性 vs. 悪性判断、グレード2以上群、グレード3以上群の臨床的決定閾値で高いスコアを示した（曲線下面積0.990、0.978、0.974）。深層学習システム、病理医13人、病理研修医2人の観察者間評価を実施すると、カッパ係数は深層学習システム（0.854）で病理医パネル（中央値0.819）よりも高かった。 ...