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臨床試験盲検化の有無、治療効果推定値に差は見られず

2020年2月4日  British Medical Journal

2013-14年のコクラン・レビューに収録の系統的レビュー142件(無作為化試験1153件)を対象に、盲検化が試験の治療効果推定に及ぼす影響をメタ疫学研究で検討した(MetaBLIND試験)。 その結果、患者の盲検化なしのオッズ比の比率(ratio of odds ratios:ROR)は評価項目が患者報告によるメタ解析18件で0.91(95%CI 0.61-1.34)、盲検化した観察者の報告による14件で0.98(同0.69-1.39)だった。医療従事者の盲検化なしのRORは評価項目が医療従事者決定による29件で1.01(同0.84-1.19)、盲検化した患者または観察者の報告による13件で0.97(同0.64-1.45)だった。観察者の盲検化なしのRORは評価項目が主観的観察者の報告による46件で1.01(同0.86-1.18)となり、主観度による明らかな影響はなかった。盲検化なしと試験間の異質性増加の関連を決定するには情報不足だった。二重盲検試験に対する非二重盲検試験のRORは74件のメタ解析で1.02(同0.90-1.13)だった。 ...