腹膜でのナトリウム直接除去、体液過剰の新治療候補か
心不全患者の正常血液量維持に対する新たな治療候補として、ナトリウムを含まない浸透圧性溶液によるナトリウムの非腎臓的腹膜直接除去(DSR)を用いて、ブタの心不全モデルとヒトによる初めての概念実証試験を実施した。腹膜透析患者を対照にナトリウム除去率も検討した。 その結果、動物モデルのナトリウム除去は良好で、ナトリウム以外の溶質除去はほとんどなく、血清電解質も安定していた。ヒトの概念実証試験では、DSR溶液は忍容性が良好で血漿電解質濃度は安定していた。DSRによるナトリウム除去は4.5±0.4 gで、標準腹膜透析溶液(1.0±0.3g)よりも多かった(P<0.0001)。 ...
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