N-結合型糖鎖が糖尿病発症を予測

前向きEPIC-ポツダムコホート試験の参加者データを基に作成した症例コホート（無作為抽出標本2500例、2型糖尿病［DM］患者820例、心血管疾患［CVD、心筋梗塞および脳卒中］患者508例）を対象に、血漿N-結合型糖鎖の2型DMおよびCVD発症予測能を検討した。39のN-結合型糖鎖群から各疾患を予測するN-結合型糖鎖を特定した。 その結果、N-結合型糖鎖を用いた2型DMスコアは内的妥当性コホートでのDMリスク予測能が高く（重み付けC統計量0.83）、フィンランド心血管リスク研究（FINRISK）コホートで外的妥当性も確認された。N-結合型糖鎖のCVD発症予測能は中等度だった（同：男性0.66、女性0.64）。このN-結合型糖鎖に関する情報を追加することによって臨床的に適用されている既存のリスク予測スコアの精度が改善した。 ...