半月板変性断裂には運動療法を第一選択とすべき

整形外科医（研修医を含む）を対象に、中年の半月板変性断裂例に対する関節鏡視下半月板部分切除術および運動療法の治療結果を予測能と治療の決定に影響を及ぼす患者因子を電子調査で検討。送付した半月板断裂患者のプロフィール20例（治療の割り付けは知らせず、各療法の奏効5例、非奏効5例）に対し、1111人中194人（17％）が適切だと思う治療法を選択し、5段階リッカート尺度による膝機能評価で転帰を予測した。主要評価項目は、整形外科医の予測の正答率とした。 全体で予測の正答率は50.0％で、偶然の割合に相当する。経験豊富な膝専門の整形外科医とその他の整形外科医の正答率に有意差はなかった（50.4％ vs. 49.5％、P＝0.29）。予測の正答率は、非奏効例の方が奏効例よりも低かった（34％ vs. 66.0％、P＝0.01）。 ...